低侵襲シリコン豊胸「プリザべ」|6ステップで分かる施術の流れ
- 俊行 雑賀
- 10月7日
- 読了時間: 3分
プリザべとは
プリザべ(Preserve)は、従来のシリコンバッグ豊胸術と比較して、より低侵襲で身体への負担を軽減した新しい豊胸術です。小さな切開創から専用の器具を用いて丁寧にポケットを作成し、シリコンバッグを挿入する方法で、傷跡が目立ちにくく、ダウンタイムも短縮できるのが特徴です。
施術の6つのステップ
ステップ1:チュメセント麻酔液の注入

施術の最初に、チュメセント麻酔液(tumescent solution)を挿入予定部位に注入します。この麻酔液には以下のような効果があります。
疼痛の軽減:局所麻酔薬により、施術中・施術後の痛みを和らげる
組織の拡張:液体により組織が膨らみ、器具操作のスペースが確保される
止血効果:血管収縮薬の作用で出血を最小限に抑える
ステップ2:最小限の切開

乳房下縁(アンダーバスト)に小さな切開を行います。切開サイズはシリコンバッグの容量によって異なります。
255cc以下:約2.5cm
400cc以下:約3.0cm
この小さな切開により、傷跡が目立ちにくく、治癒も早くなります。従来法では4〜5cmの切開が必要でしたが、プリザべではほぼ半分のサイズで済みます。
ステップ3:チャンネルセパレーターでトンネル作成

チャンネルセパレーター(channel separator)という専用器具を使用して、乳腺下層にシリコンバッグを入れるためのトンネル(ポケット)を丁寧に作成します。
この器具は組織を優しく分離できるように設計されており、以下のようなメリットがあります。
周辺組織へのダメージを最小限に抑える
精密なポケット形成が可能
出血や術後の腫れを軽減

チャンネルセパレーター ステップ4:バルーンによる組織拡張

注入空気量で大きさを調整できる専用バルーン(拡張器)を使用して、作成したポケットを希望するサイズまで段階的に拡張します。
このステップの重要性は以下の通りです。
適切なサイズのポケット作成:シリコンバッグが自然に収まるスペースを確保
組織への優しいアプローチ:急激な拡張ではなく、徐々に広げることで組織への負担を軽減
仕上がりの予測:実際のサイズ感を確認しながら調整可能

ステップ5:スリーブに包んでシリコン挿入

シリコンバッグを「スリーブ(sleeve)」という特殊な保護カバーに包んでから挿入します。
スリーブを使用する理由:
清潔な挿入:バッグ表面が直接切開創に触れるのを防ぎ、感染リスクを減らす
スムーズな挿入:滑らかに挿入でき、組織への摩擦を最小化
バッグの保護:挿入時の破損や傷を防ぐ

ステップ6:創部の閉鎖

最後に切開創を丁寧に縫合します。
皮膚の深層から表層まで、層ごとに縫合することで傷跡を最小限に
傷跡が目立ちにくい位置(乳房下縁)のため、将来的にほとんど分からなくなります
「プリザべのメリット」
身体への負担が少ない
小さな切開で済むため、術後の痛みが軽減
組織へのダメージが最小限
ダウンタイムの短縮
美容面での利点
傷跡が小さく目立ちにくい
自然な仕上がり
将来的な傷跡の経年変化も最小限
安全性
専用器具による精密な操作
出血量の減少
感染リスクの低減
まとめ
低侵襲シリコン豊胸「プリザべ」は、最新の医療技術と専用器具を駆使した、患者様に優しい豊胸術です。6つの綿密なステップにより、安全性と美しい仕上がりを両立させています。
従来の豊胸術と比較して傷跡が小さく、回復も早いため、仕事や日常生活への影響を最小限に抑えられます。ご興味のある方は、詳しいカウンセリングをお受けください。
BIANCA CLINIC 銀座院院長 雜賀俊行
美容外科専門医(JSAS)
Instagram:

コメント